冤罪が起こる可能性を少なくするために

日本では昔から、自白（※）が重要な証拠とされ、、逮捕・勾留の際の取調べでも、自白の獲得を最重要事項とされる「自白偏重」の慣習がありました。現在もそういった風潮は残っており、捜査機関の取調べでは、自白を得るため、あたまごなしに威圧的な態度で取り調べが行われることがあります。

悪質な場合は、自白を得るために違法、または不当な取調べが行われることもあります。内容が嘘であろうとなかろうと、自白してしまうと、裁判で被告人の有罪、量刑を決める際の重要な証拠として採用されます。威圧的な態度でこじつけられた内容であっても、犯罪を認めてしまえば、自白とみなされ、刑が決定してしまうのです。そこで「冤罪」が生じることになってしまいます。

半ば強要された虚偽の自白が最も生じやすいのは、逮捕後間もない時で、弁護士がついてない時です。警察に連れて行かれた時の動揺や取調室の閉ざされた空間で、容疑者の精神状態が弱くなり、強い口調で違法、不当な取調べが行われやすくなります。

冤罪を防ぐためにも、逮捕されたら直ちに弁護士に相談することが重要です。

※）自白（じはく）：法律では「自供」と区別し、取調べなどで相手方の主張する、自分に不利な事や嘘を真実だと認めることです。

無実・無罪を証明するために冤罪を防ぐ

弁護士が取調べについて適切なアドバイスを行い冤罪を防ぎます

捜査機関の取調べを受ける容疑者となると、一般の方には自分にとって有利不利な事情を適切に判断することは難しいです。私達弁護士は、経緯や事情をしっかりとお伺いし、今後の見通しを伝えた上で、不利にならないような事情の選別や、取調べへの対応方法などのアドバイスを行っています。

逮捕されてしまった場合でも、捜査機関の取調べが行われる前に接見（面会）を行うことで、取調べへの対応について指導助言を行います。私達弁護士がつきますのでご安心頂いて、すぐにご相談下さい。

違法・不当な取り調べを止めてもらう

違法・不当な取調べだと判断したら、弁護士に頼んで止めてもらうことができます。弁護士が、違法、不当、高圧的な態度であることを警察・検察などの捜査機関に抗議することで、不当な取調べを止めるように働きかけます。違法・不当な取調べを受けたら、我慢したりせず、すぐに弁護士にご相談ください。

嘘の自白をしてしまったら、虚偽であることを主張する

もし嘘の自白をさせられてしまった時は、すぐに弁護士に相談してください。私達弁護士が、自白が嘘であると主張し、裁判で証拠にすることができないことを主張します。

容疑者に有利な証拠を探す

容疑者のアリバイを立証するなど、容疑者に有利な証拠を探すことで無実・無罪を証明して冤罪を防ぐことも可能です。逮捕されていてもいなくても、容疑者とされた人が自分で有利な証拠を見つけることは難しくなります。弁護士に頼っていただき、無実である有利な情報を一緒に探します。

違法・不当な取り調べとは

• 暴力的・脅迫的な態度で取調べを行う
• 朝から夜まで長時間の取調べを行う
• 接見要請を無視して取調べを行う
• 見た人がいる、共犯者が話した、決定的な証拠があるなど、自白を誘導する
• 自白すれば逮捕しない、不起訴になる、執行猶予になると甘い言葉で自白を誘う

こういった取り調べが行われた場合は、絶対に虚偽の自白はしないで下さい。弁護士を呼んでいただければご安心頂けるよう対応致します。